はじめに
Googleスプレッドシートで売上分析や集計の練習をしたい…でも現実のデータがない。
そんなときに便利なのが、関数を使って架空の売上データを自動生成する方法です!
この記事では、関数1つで365日分の売上データを一瞬で作成し、それをもとに週次・月次の売上集計表を作る手順を解説します。
売上データを一瞬で作れる!サンプル生成の関数
まずは365日分のランダムな売上データを自動生成する式です:
=ARRAYFORMULA(ROUND(RANDBETWEEN(1000,50000 + ROW(A1:A365)*0), -2))

✅ この関数のポイント
RANDBETWEEN(1000,50000)
→ 1,000円〜50,000円のランダムな売上額を作成ROUND(..., -2)
→ 金額を100円単位で丸めて現実感を出すROW(A1:A365)*0
→ 365行分を展開するためのトリック
✅ 生成イメージ
日付 | 売上 |
---|---|
2025/01/01 | 28,400円 |
2025/01/02 | 31,600円 |
… | … |
日付・月・週番号を追加して分類しよう✅ 日付列(A列)を生成
=SEQUENCE(365,1,DATE(2025,1,1),1)
✅ 月列(B列)
=ARRAYFORMULA(TEXT(A2:A, "yyyy年m月"))
✅ 週番号列(C列)※月内での1週目~5週目を割り出す
=ARRAYFORMULA("第" & ROUNDUP(DAY(A2:A)/7, 0) & "週")
月×週ごとの売上をまとめて集計する
週ごとの売上合計をピボット形式でまとめます:
=QUERY({B2:B, C2:C, D2:D},
"select Col1, Col2, sum(Col3)
group by Col1, Col2
order by Col1, Col2",
0)
※D列に売上が入っている前提です。
✅ 出力例
月 | 週 | 売上合計 |
---|---|---|
2025年1月 | 第1週 | 24,800円 |
2025年1月 | 第2週 | 32,600円 |
平均を見たいならこう書く!
週ごとの売上平均を出すには avg
を使います:
=QUERY({B2:B, C2:C, D2:D},
"select Col1, Col2, avg(Col3)
group by Col1, Col2
order by Col1, Col2",
0)
応用編:週次データを月の売上で割り当てるには?
月またぎの週を扱う場合、以下のような手順で「売上 ÷ 週数」で週あたり売上を割り当てることも可能です:
- 日付からその日の属する月(yyyy-mm)を出す
- 同月の売上を XLOOKUPで引っ張る
- 同月内の週数を
COUNTUNIQUE
で求める - 月売上 ÷ 週数で週あたり売上を出力!
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
データ生成 | RANDBETWEEN × ARRAYFORMULA で楽々作成 |
週・月の分類 | TEXT , ROUNDUP を使って自動分類 |
集計 | QUERY で月×週単位の合計や平均を出力 |
実務応用 | グラフ化・GAS連携・テンプレート活用にも◎ |
- 売上集計や予算管理の練習
- スプレッドシート関数のスキルアップ教材に
- データ分析のワークショップ用の演習素材に
ご参考ください。つづく。