WordPressでサイト制作をしていると「この機能、プラグインで追加できないかな?」と思うことがありますよね。
そんなとき、自作プラグインを作れば、サイトに最適化された機能を自由に実装できます。
今回は、自作プラグインを作る理由と、実際の作り方の基本を初心者向けにご紹介します。
自作プラグインを作る理由とは?
WordPressのカスタマイズを行う際、多くの方が最初に触るのが「functions.php」だと思います。
ここにコードを追加すれば、確かに機能が追加されます。
しかし、問題があります。
もしテーマを切り替えたら、そのコードはどうなりますか?
そう、functions.phpに書いたコードはテーマに依存しているため、別のテーマに変更すると消えてしまいます。
そこで、自作プラグインを作ることで、テーマとは独立して機能を持たせることが可能になります。
どんなテーマでも動作する「ポータブル」な機能を実現するには、自作プラグインがおすすめです。
プラグイン用のフォルダを作成しよう
まずは、WordPressの管理画面ではなく、サーバー側のファイル管理画面で作業します。
以下の手順でフォルダを準備しましょう。
wp-content/plugins
フォルダ内に、新しいフォルダを作成します
例:eguweb-now-time
このフォルダが、あなたのプラグインの入れ物になります。
PHPファイルを作成してプラグイン情報を記載
次に、作成したフォルダの中にPHPファイルを新規作成します。
ファイル名は任意ですが、わかりやすい名前にすると管理しやすくなります。
例: eguweb-now-time.php
以下のように、プラグインのヘッダー情報を書き込みます。
<?php
/**
* @package EGUWEB Now Time
* @version 1.0
*/
/*
Plugin Name: EGUWEB Now Time
Plugin URI: https://eguweb.jp/hello-eguweb
Description: 管理画面の上部ツールバーに「現在時刻」を表示する。
Author: EGUWEB
Version: 1.0
Author URI: https://eguweb.jp/
*/
この情報が、WordPressの管理画面「プラグイン一覧」で表示される内容になります。
実際の処理内容を書く
ここでは、WordPressの管理画面に「現在時刻」を表示する簡単なコードを紹介します。
function eguweb_now_time() {
$today = date("Y-m-d H:i:s");
echo "<div class='notice notice-info'><p>現在時刻:{$today}</p></div>";
}
add_action('admin_notices', 'eguweb_now_time');
このコードでは、WordPressの管理画面上部に「現在時刻:2025-06-11 12:34:56」のような形式で表示されます。
プラグインを有効化して確認
- WordPress管理画面にログイン
- 「プラグイン」メニューをクリック
- 「EGUWEB Now Time」というプラグインが表示されているはず
- 有効化をクリックすると、管理画面上に現在時刻が表示されます
まとめ
functions.phpにコードを書くのも簡単ですが、長期的な運用を考えるなら自作プラグインの形式で管理するほうが安全かつ効率的です。
今回のような「管理画面に情報を表示する」「軽いカスタマイズを行う」といった用途であれば、自作プラグインは特におすすめです。オリジナルの機能をどんどん追加して、あなた専用のWordPress環境を作っていきましょう。