【WordPress】ページキャッシュが検出されない?サイト速度を改善する5つの対策

Webサイトの表示速度が遅くてお悩みではありませんか?その原因のひとつに「ページキャッシュの未設定」があります。この記事では、キャッシュが検出されない理由とその具体的な対応策をわかりやすく解説します。

サイトヘルスステータス

ページキャッシュが検出されず、サーバーのレスポンスが遅くなっています

ページキャッシュは、ユーザーがアクセスするたびにページを読み込むのではなく、静的なページを保存して提供することで、サイトの速度とパフォーマンスを向上させます。

ページキャッシュとは何か?

ページキャッシュとは、サーバーで生成したHTMLページを一時的に保存し、次回以降はそれを即座に返す仕組みです。これにより、毎回ページを動的に生成する必要がなくなり、ページ表示速度が劇的に向上します。

特にWordPressなどのCMSでは、キャッシュがないとアクセスのたびにPHPやデータベースが処理され、サーバーに大きな負荷がかかってしまいます。


よくある警告「ページキャッシュが検出されません」とは?

以下のようなメッセージを受け取ったことはありませんか?

  • 「cache-control」や「expires」などのヘッダーが返されていない
  • 「x-cache-enabled」などの独自ヘッダーが存在しない
  • サーバー応答時間が600msを超えている

このような場合、キャッシュが正しく機能していない可能性があります。


キャッシュが検出されないときの具体的な対応方法

  • キャッシュプラグインを導入する
  • HTTPヘッダーを確認する
  • .htaccessにキャッシュ制御を追加(Apache)
  • CDN(Cloudflareなど)のキャッシュを設定

キャッシュプラグインを導入する

WordPressをお使いなら、以下のプラグインを導入しましょう。

  • LiteSpeed Cache(LiteSpeedサーバーに最適)
  • WP Super Cache(初心者向け)
  • W3 Total Cache(高機能)
  • WP Fastest Cache(軽量で簡単)

インストール後は有効化し、HTMLキャッシュの有効化を必ず確認してください。

※キャッシュ導入で不具合が起きる可能性もあるので事前にバックアップは必ず取っておきましょう。


HTTPヘッダーを確認する

キャッシュが効いているかはブラウザのデベロッパーツールで確認できます。

  1. Google ChromeでF12キーを押して開発者ツールを起動
  2. 「Network」タブを選択しページを再読み込み
  3. 最初のHTMLリソースをクリックし、「Headers」内に以下があるか確認
    • cache-control
    • expires
    • etag
    • last-modified

.htaccessにキャッシュ制御を追加(Apache)

サーバーでmod_expiresやmod_headersが使える場合、.htaccessに以下を追記します。

<IfModule mod_expires.c>
ExpiresActive On
ExpiresByType text/html "access plus 1 hour"
ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 month"
ExpiresByType image/png "access plus 1 month"
</IfModule>

<IfModule mod_headers.c>
Header set Cache-Control "max-age=604800, public"
</IfModule>

これでHTMLや画像に適切なキャッシュヘッダーを追加できます。


CDN(Cloudflareなど)のキャッシュを設定

CloudflareなどのCDNを使用している場合、CDN側でキャッシュレベルを適切に設定しましょう。

  • 「Caching Level」を「Standard」または「Cache Everything」
  • 「Edge Cache TTL」を1日~1週間程度に設定

サーバー自体の高速化も検討

キャッシュ以外にも、以下の施策で高速化が可能です。

  • PHPバージョンを8.2以上に
  • オブジェクトキャッシュ(RedisやMemcached)の導入
  • 軽量テーマ(例:AstraやGeneratePress)の利用

キャッシュ有効化後は再チェック!

設定後は以下のツールで効果をチェックしましょう。

これらのツールで「キャッシュヘッダーが確認できる」「応答速度が600ms未満」であれば、パフォーマンスは大幅に改善されています。


まとめ

ページキャッシュの設定はサイト表示速度とSEOに直結する非常に重要な施策です。プラグイン導入やヘッダー設定、CDN活用で確実にキャッシュを有効化し、快適で高速なWebサイト運営を目指しましょう。